2018年09月06日

ラジオ番組の紹介 -- NHK第二放送「視覚障害ナビ・ラジオ」でのスマホ特集

NHK第二ラジオで毎週日曜日の19:30から放送されている「視覚障害ナビ・ラジオ」という番組で、スマホ特集が企画されました。


過去の番組を聴くことができます。

「ナビラジ・スマホ教室」第1回触ってみよう、スマホ!ゼロからの基本操作 | NHK 視覚障害ナビ・ラジオ
http://www.nhk.or.jp/heart-net/shikaku/list/detail.html?id=47136#contents

「ナビラジ・スマホ教室」第2回使ってみよう、便利なアプリ! | NHK 視覚障害ナビ・ラジオ
http://www.nhk.or.jp/heart-net/shikaku/list/detail.html?id=47137#contents


こんな風にやさしい雰囲気のインストラクターさんたちに教えてもらったらスムーズに使えるようになりそうですね。


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2017年12月25日

参考資料 -- 視覚障害ユーザ向け iPadの使い方を解説しているウェブサイト by 八王子市の情報ボランティア障害者支援の会

東京都の八王子・多摩地域で活動しているパソコンボランティアのグループ、
情報ボランティア障害者支援の会 Disabled Support Society
情報ボランティア障害者支援の会:障害のある方へのサポート
http://ivdss.org/
が公開しているウェブサイトです。


視覚障害を持つユーザがiPadを使い始める時、役立つ情報がまとめられています。

視覚障害者のiPad操作
http://ivdss.org/usefulinfo/ipad.html


このグループのウェブサイトでは、視覚障害者向けにWindows 10の操作案内をまとめたデイジーデータがダウンロードできるようになっています。
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2017年11月22日

Podcast番組の紹介 -- サイトワールド2017に出かけた気分にさせてくれる「日本視覚障害者ICTネットワーク JBICT」

毎年11月1日からの三日間、東京で開催されている「視覚障害者向け総合イベントサイトワールド」ですが、こちらに出かけた気分にさせてくれるPodcastの紹介です。

視覚障害者向け総合イベントサイトワールド
http://www.sight-world.com/

> サイトワールドは、最先端の技術・機器、日常用品、および、
> ユニバーサルデザイン(UD)製品等の展示会、講演会、学会発表、
> フォーラム、体験会等が催される、世界でも例を見ない視覚障害者のための
> 総合イベントです。来場者一人ひとりが主役です。

このPodcastでは、今回の出店ブースを周り、最新の便利グッズや最先端の技術情報をインタビュー形式で紹介してくれています。

ポッドキャスト | 日本視覚障害者ICTネットワーク
https://jbict.net/journal/podcast


2013年からは別の番組「AccSellポッドキャスト」で配信されてきましたが、今年は「日本視覚障害者ICTネットワーク JBICT」で配信が始まっています。

これまでのメンバーに加えて今年は女性ナビゲーターが出演されておられるので、今までとは違った華やかな雰囲気で番組を楽しむことができそうです。

現在は三つのタイトルが配信されており、インテックの買い物支援システムは第二回目のタイトルとなります。
合計で10前後のタイトルが配信される予定だそうです。



過去のサイトワールド特集は、次のウェブサイトで聴くことができます。

ポッドキャスト|アクセシビリティーの情報サイトAccSell
https://accsell.net/podcast/

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2017年08月03日

(転載不可) 参加者向け資料 -- 2017年 第8回情報機器等の支援者講習会 講義5 「iosとandroid」

このページは、
社会福祉法人 日本盲人社会福祉施設協議会の主催による「第8回情報機器等支援者講習会」
(2017年8月2日から8月4日)
講義5 「iosとandroid」
の内容を公開したものです。

日盲社協-イベント開催情報
http://www.ncawb.org/osirase.html

____________________________
品川 博之
Email: voice-of-i@outlook.jp
____________________________


 スマートフォンやタブレット向けのOSとして開発されてきたのがGoogle社のAndroidとApple社のiOSです。どちらのOSもタッチUIを採用しているので、画面を指で触りながら操作するのが基本となっています。
 障害者向けのアクセシビリティ機能が用意されており、視覚障害ユーザは音声読み上げや文字拡大などの機能を利用することで端末を操作できます。
 将来の人間の営みを買えてしまうかもしれないと言われているのが人工知能AI(artificial intelligence)ですが、すでにAndroidとiOSは視覚障害者の生活を豊かにしつつあると言える存在になっています。

 iOSでは、設定アプリの中の「アクセシビリティ」の項目に関連機能がまとめられています。
 Androidでは、設定アプリの中の「ユーザー補助」の項目にまとめられています。

 この内容をまとめるに当たって使用した端末は、
iPhone 7, iOS 10.3.3
Xperia Z3 Compact, Android 6.0, TalkBack 5.2






■1 サポートする人に事前に知っておいてほしいこと


 それぞれのOSで音声読み上げ機能をオンにすると、操作方法が異なります。
タッチジェスチャーの違いを前もって知っておくことはもちろんですが、音声読み上げ機能をオフにする方法と、画面が暗くなってしまった場合の対処法は覚えておくと安心してサポートすることができます。


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■1-1 音声読み上げをオフにする


 iOS: ホームボタンのトリプルクリックでVoiceOverのオン・オフを切り替えられるようにしておく。

 Android: 音量ボタンのアップとダウンの同時押しでTalkBack機能のオン・オフを切り替える設定にしておく。


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■1-2 画面が暗くなってしまった場合


 iOS: スクリーンカーテンをオフにする。
3本指のトリプルタップ。
(ズーム機能をオンにしている環境では3本指の4回タップ)

 Android: 音量ボタンのアップとダウンを同時に3回クリックしで、画面を暗くする・暗くしないを切り替える設定にしておく。


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■1-3 標準ジェスチャーの代替ジェスチャー


 タッチジェスチャーについて、音声読み上げ環境でのみ使える特有のジェスチャーが存在しますが、まずは標準ジェスチャーがどのように置き換えられているかを知る必要があります。


■1-3-1 画面をスクロールするジェスチャー

 標準では1本指で植え・下・左・右へのスワイプ。
 iOS: 3本指での上・下・左・右スワイプ。
 Android: 2本指での上・下・左・右スワイプ。


■1-3-2 アイコンをアクティベート、実行するジェスチャー

 標準ではアイコンを1本指でシングルタップ。
音声読み上げ環境では、まずアイコンをフォーカス、選択状態にします。画面上のアイコンの名前を読み上げさせたら指を画面から離します。読み上げられた箇所が選択されているので、1本指で素早くダブルタップします。ダブルタップする箇所はどこでもかまいません。

 もう一つ、スプリットタップというジェスチャーを利用することができます。
 iOS: 1本指でアイコンをタッチしたままにしておきます。画面のどこでもよいので、もう1本指でシングルタップします。
 Android: 1本指でアイコンをタッチしたままにしておきます。画面のどこでもよいので、もう1本指でダブルタップします。


■1-3-3 iOSの通知センターとコントロールセンターの表示

 標準では、通知センターの表示は画面の上端から1本指で下にスワイプ、コントロールセンターは画面の下端から上にスワイプします。
 VoiceOver環境では、ステータスバーに1本指でタッチした後で、3本指の下スワイプで通知センター、3本指の上スワイプでコントロールセンターを表示します。


■1-3-4 Androidの通知シェードとクイック設定

 標準では、画面の上端から1本指で下スワイプすることで通知シェードが表示されます。通知シェードが表示されている状態で、再び画面の上端から1本指で下スワイプするとクイック設定の画面に切り替わります。
 TalkBack環境では、画面の上端から2本指で下スワイプです。


■1-3-5 Android端末でのロック解除

 Android端末をスリープ状態から復帰させるためにはロック解除の操作をします。
標準では、画面の下から1本指で上スワイプです。
TalkBack環境では、2本指で植えスワイプです。



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■2 音声読み上げ機能をオンにする


 iOS: 設定アプリを開いて、「一般」、「アクセシビリティ」、「ショートカット」と進み、「VoiceOver」をオンにする。
これにより、ホームボタンのトリプルクリックでVoiceOverの読み上げ機能のオン・オフが切り替わります。

 Android: 設定アプリを開いて、「ユーザー補助」、「TalkBack」と進み、「TalkBack」をオンにします。
また、TalkBackの画面の中にある「設定」ボタンを実行して、
「TalkBackを一時停止してショートカットを再開 音量大ボタンと小ボタンを押し続ける」の箇所をオンにしておきます。
これにより、音量ボタン二つの同時押しでTalkBackのオン・オフが切り替わります。



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■3 画面を縦向きにロックする


とちらのOSもデフォルトでは端末の向きによって画面が縦向き表示と横向き表示に自動的に切り替わってしまいます。

 iOS: コントロールセンターを開いて変更する。
 Android: クイック設定を開いて変更する。



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■4 特有のジェスチャーについて


 どちらのOSも標準の環境では、画面上のアイコンに触れた瞬間に何らかのアクションが起こります。なので、タッチUIは画面の見えないユーザにとっては都合が悪いわけです。
 VoiceOverとTalkBackをオンにするとどのような特徴があるかといえば、
・画面上のアイコンにタッチしただけでは何も起こらない。
・アイコンの名前を読み上げ確認した上でアクションを起こせる。
・アイコンのレイアウトを意識しなくても操作できる。
・標準ジェスチャーとは別の操作法を用意することで効率よく使える。


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■4-1 iOS VoiceOverのジェスチャー


 複数の指を用います。1本、2本、3本、4本の指の腹で軽い力加減、素早い動き。
タッチ、タップ、スワイプ、ホールド、ドラッグ、ローター、スクラブ、ピンチイン、ピンチアウト。
タッの回数は1回から4回まで。
ズーム機能がオンの時は5回タップもあり。

VoiceOver使用時のジェスチャー、キーボードショートカット、点字デバイスからのコマンド、RiVOコマンドの一覧表 with iOS VoiceOver -- Voice Of i 見えなくても使えるiPhone
http://voicei-gestures.seesaa.net/article/441458554.html


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■4-2 Androidのジェスチャー


 基本的に1本の指を用います。画面スクロールやピンチアウトなどでは2本の指を用います。
タッチ、タップ、スワイプ、ホールド、ドラッグ、往復、直角、ピンチイン、ピンチアウト。
タッの回数は2回まで。
拡大機能を利用する時は3回タップもあり。

 直角ジェスチャーとは、たとえば上から下に指をすべらせ、画面にタッチしたままの指を右に90度ターンしてすべらせる。アルファベット大文字のLを描きます。
漢数字の十をイメージするとよいのですが、全部で8方向。

TalkBack ジェスチャーを利用する - Android Accessibility ヘルプ
https://support.google.com/accessibility/android/answer/6151827?hl=ja&ref_topic=3529932


 VoiceOverジェスチャーの内容は変更できませんが、TalkBackの場合はカスタマイズ、自由に変更することができます。
設定アプリの中の「ユーザー補助」、「TalkBack」、「操作」の中で変更できます。



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■5 ジェスチャー練習の機能


 iOSのVoiceOver環境では、4本指のダブルタップでジェスチャーの練習モードに入ります。終了するには再び4本指のダブルタップか、スクラブのジェスチャー。
 AndroidのTalkBack環境では、設定アプリを開いて、「ユーザー補助」、「TalkBack」、「設定」と進み、
「TalkBack チュートリアルを起動」を実行します。



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■6 iOS端末とAndroid端末の特徴


 iOSはアップル社が開発しており、端末であるiPhone、iPad、iPod Touchもアップル社が開発販売しています。画面サイズの違いにより複数のモデルがあるものの、基本的に操作性は同じです。
 画面の上端にはステータスバーが表示され、画面の下にはホームボタンが設けられています。
 アプリはApp Storeから入手します。

 AndroidはGoogle社が開発しており、このOSを採用したスマートフォンやタブレットは様々な会社が開発して販売しています。端末によって機能の違いやタッチ感度の差があります。
 画面の上端にはステータスバーが表示され、画面の下には「戻る」、「ホーム」、「履歴」の役割を持ったボタンが配置されています。
 アプリは基本的にGoogle Play Storeから入手します。アプリの中にはスクリーンリーダーやTTS(音声エンジン)なども存在します。

 日本語の文字入力で詳細読みを確認するには、ドキュメントトーカというTTSと、キーボードアプリのドキュメントトーカIMEをインストールして選択しておく必要があります。
 TTSを選択するには、設定アプリを開いて、「ユーザー補助」、「TalkBack」、「設定」、「テキスト読み上げ」の中です。
 キーボードの種類を選択するには、設定アプリを開いて、「言語と入力」、「現在のキーボード」の中です。

 Androidデバイスを単純に音声読み上げさせたい、日本語の文字の詳細読みは必要ないということであれば、TalkBackをオンにして、Googleテキスト読み上げエンジンをオンにするという簡単な手順です。もし日本語で読み上げが始まらなければ、日本語のGoogleテキスト読み上げエンジンをダウンロードする必要があります。



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■7 参考になるウェブサイト


アップル - サポート - マニュアル
-- Apple製品のマニュアル。
https://support.apple.com/ja_JP/manuals/

Apple Accessibility (Aa) 案内ページ
-- アップル製品についての情報交換メーリングリスト。
 http://ml.nvsupport.org/mailman/listinfo/aa

AppleVis
-- 英語サイト。iOSやMac OSについての情報交換が盛んに行われています。
https://applevis.com/


Android Accessibility ヘルプ
-- Google アクセシビリティの紹介ページ。
https://support.google.com/accessibility/android/?visit_id=1-636351204131796945-2445184313&hl=ja&rd=1#topic=6007234

Android コーナー やまさんの森
-- Androidアクセシビリティ関連のメーリングリストの紹介もあり。
http://yama3nomori.jp/android.html

android Access: Accessible Android apps and news for the Blind and Visually Impaired
-- 英語サイト。視覚障害者向けAndroid情報。
http://www.androidaccess.net/


えーあっぷす
-- 視覚障害者による視覚障害者のためのアクセシブルなモバイルアプリケーションのレビューサイト。
https://www.j-archives.net/aapps/



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■8 Android端末を音声読み上げで使う上で知っておくべき話


 iOSのVoiceOverはデフォルトでシステムに含まれているアクセシビリティ機能です。
これに対して、Androidのスクリーンリーダー機能はデフォルトで含まれているとは限りません。
メーカーによって、製品によって、スクリーンリーダー機能が省かれていることもあります。その場合はGoogle Play Storeからスクリーンリーダーアプリをインストールする必要があります。
 また、スクリーンリーダー機能がプリインストールされていたとしても、日本語の音声エンジンがプリインストールされているとは限りません。音声読み上げ機能をオンにしても効果音が聞こえるだけだったり、英語の音声エンジンで読み上げが開始されるかもしれません。その場合は日本語の音声エンジンデータをインストールする必要があります。

 Androidデバイスを利用するには、Googleアカウントを作成する必要があります。
Google アカウントの作成
https://accounts.google.com/SignUp?hl=ja

 Google Play StoreはWindows環境でも利用することができます。
Google Play
https://play.google.com/store?hl=ja



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■8-1 スクリーンリーダーのアプリ


 Google社が開発しているスクリーンリーターアプリがTalkBackです。デフォルトでインストールされていることが多いです。
Google TalkBack - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.marvin.talkback&hl=ja


 サードパーティ製品のスクリーンリーダーアプリも利用することができます。特有のジェスチャーが用意されています。
ShinePlus 視覚障害者のスクリーンリーダー - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=atlab.shineplus&hl=ja


 サムスン製のGalaxyシリーズにはVoiceAssistantというスクリーンリーダーがプリインストールされています。
SoftBank Galaxy S6 edge ユーザーガイド - ソフトバンク
http://help.mb.softbank.jp/galaxy-s6-edge/pdf/galaxy-s6-edge_userguide_04.pdf#search='voiceassistant+galaxy+s8+%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B6%E8%A3%9C%E5%8A%A9'



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■8-2 日本語の音声エンジン


 Google社ではGoogleテキストエンジンをリリースしています。プリインストールされていることが多いのですが、端末によっては日本語の音声エンジンをダウンロードする必要があります。
設定アプリを開いて、「ユーザー補助」、「TalkBack」、「設定」、「テキスト読み上げの設定」、、「Googleテキスト読み上げエンジンの設定を起動」、「音声データをインストール」の中で日本語を選んでダウンロードします。


 Googleテキスト読み上げエンジンでは日本語文字の詳細読みができません。一つずつ文字の読み方を確認したり、文字入力時に変換した漢字や文字の種類を確認することができないと、日本語環境で使っている場合はたいへん不便です。
 ドキュメントトーカの音声エンジンは3種類が有料で発売されています。

ドキュメントトーカ for Android - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.createsystem&hl=ja

ドキュメントトーカ たかし - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.createsystem.dtalkerttstakashi

ドキュメントトーカ けいこ - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.createsystem.dtalkerttskeiko


その他にも日本語の音声エンジンは有料・無料のアプリがリリースされています。日本語の詳細読みに対応しているのはドキュメントトーカのみになります。


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■8-3 キーボードのアプリ


 日本語での文字入力を詳細読みさせながら利用するにはドキュメントトーカー IMEのアプリをインストールしておく必要があります。

ドキュメントトーカー IME - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.createsystem.dtalkeropenwnn

ドキュメントトーカーIME Help - クリエートシステム開発株式会社読リンク
http://www.createsystem.co.jp/DownloadFiles/AndroidSDK/DTalkerIME.html

 インストール後、キーボードの種類を選択するには、設定アプリを開いて、「言語と入力」、「現在のキーボード」の中です。



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■8-4 TalkBackで覚えておきたい二つの直角ジェスチャー


 TalkBackに用意されている特有のジェスチャーの数は少ないです。その代わりに読み上げ関連の項目をメニュー表示させて、その中から目的の機能を実行させることができます。Windows環境でスクリーンリーダーを使っている時のAltキーによるポップアップメニューと、アプリケーションキーによるコンテキストメニューの利用と同じだとイメージしてください。

グローバル コンテキスト メニューとローカル コンテキスト メニュー - Android Accessibility ヘルプ
https://support.google.com/accessibility/android/answer/6007066?hl=ja&ref_topic=3529932


■8-4-1 グローバルコンテキストメニュー

 この直角ジェスチャーはアルファベット大文字のLを描くような指の動きです。
まず1本指で下に向かってスワイプ、そのまま指は画面に付けておき、右方向に直角に曲がってそのままスワイプします。
 画面の状態にかかわらず、どんなアプリが開いていても、常に同じメニューが表示されます。

・最上部から読み上げる
・次のアイテム以降を読み上げる
・最後の音声を再度読み上げる
・最後の音声のスペルを読み上げる
・最後の音声をクリップボードにコピー
・応答を一時停止(TalkBackを終了できます)
・TalkBack の設定
・テキスト読み上げの設定
・画面を暗くする
・キャンセル

 これらのメニューを実行するには、その表示スタイルによって異なります。
表示スタイルは二つあり、円形表示とリスト表示です。
 円形の表示スタイルでは、項目が丸い円の円周上に配置されていて、画面に付けたままの1本指を滑らせていき、目的の項目名が読み上げられたら、指を画面から離します。
 リスト表示のスタイルでは、1本指の右スワイプか左スワイプで項目を移動することができ、目的の項目をダブルタップすれば実行させることができます。


■8-4-2 ローカルコンテキストメニュー

 指の動きですが、1本指で上に向かってスワイプ、そのまま指は画面に付けておき、右方向に直角に曲がってそのままスワイプします。
 表示されるメニューの内容は、その時の画面によって異なります。
たとえば「ラベル なし」というアイコンがフォーカスされている箇所でローカルコンテキストメニューを表示させると、そのアイコンにテキストラベルを付けるための関連メニューが表示されます。
 その他のメニューとしては、右スワイプでの移動単位を切り替えるナビゲーション項目も表示されます。文字単位、単語単位の切り替えができます。通常はデフォルトに設定されています。

 これらのメニューを実行するには、その表示スタイルによって異なります。
表示スタイルは二つあり、円形表示とリスト表示です。
 円形の表示スタイルでは、項目が丸い円の円周上に配置されていて、画面に付けたままの1本指を滑らせていき、目的の項目名が読み上げられたら、指を画面から離します。
 リスト表示のスタイルでは、1本指の右スワイプか左スワイプで項目を移動することができ、目的の項目をダブルタップすれば実行させることができます。


■8-4-3 コンテキストメニューの表示スタイルを変更するには

 上記でも紹介したように、グローバルコンテキストメニューとローカルコンテキストメニューの表示スタイルは二つの中から選ぶことができます。円形表示とリスト表示です。
 右スワイプしながらメニュー項目を確認して選ぶことができるという点で、リスト表示させておく方が便利だと感じる人は多いかもしれません。円形表示スタイルをリスト表示のスタイルに切り替えるには、
設定アプリを開いて、「ユーザー補助」、「TalkBack」、「設定」と進み、
「コンテキストメニューをリストとして表示」のオン・オフ切り替えボタン
この箇所をオンにします。

 ちなみに、TalkBackの設定画面をすぐに呼び出す方法として、グローバルコンテキストメニューを表示させてから、
「TalkBackの設定」
を実行することもできます。



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■8-5 TalkBack環境での操作で気を付けておきたいこと


 サポーターにとってもユーザーにとっても、TalkBack環境で操作する上て間違いやすい事項について列挙します。


■8-5-1 1本指の下スワイプと右スワイプによるナビゲーション単位の切り替え

 1本指の右スワイプと左スワイプは画面上の項目を移動するジェスチャーとして作用します。ただし、ナビゲーションモード、移動単位を変更することで、1文字ずつ、1単語ずつ移動させることもできます。
そのナビゲーションモードを切り替えるジェスチャーが1本指の下スワイプ、あるいは上スワイプです。通常の移動単位は「デフォルト」になっています。
 意図せずにナビゲーションモードが変更されてしまうと、どうして項目移動しなくなったんだろうと悩んでしまうかもしれません。

 Chromeアプリでウェブページを表示させると、ナビゲーション単位としてリンクや見出しが選べるようになります。


■8-5-2 画面を暗くした時のアプリの機能制限

 画面を暗くする機能がオンになっていると、他のアプリを動かした時に「画面オーバーレイを検出」というメッセージが表示されてしまい、動かしたいアプリの機能を許可できないことがあります。
 そんな状況では画面を暗くする機能はオフにする必要があります。


■8-5-3 ジェスチャーの代わりに端末の側面をタップすることによる機能の実行

 端末の側面をシングルタップ、あるいはダブルタップするという操作に対して、ジェスチャーで実行できる機能を割り当てることができます。たとえば「ホーム画面を開く」、「最上部から読み上げる」など。
使い方によっては便利なのですが、端末を少し動かしたり指が当たったりしただけでその機能が実行されてしまうこともあるので、注意しながら利用する必要があります。
 TalkBackの設定画面を開いて、「操作」の中で設定できます。


■8-5-4 ジェスチャーとキーボードショートカットを意図せずに変更してしまう危険性

 TalkBackのジェスチャーやキーボードショートカットは好みのキーの組み合わせに変更することができます。
 サポーターが注意しておくことは、
・ユーザーが意図せずにその組み合わせを変更してしまうかもしれないこと
・ユーザー本人が変更した組み合わせを忘れてしまうこと

 ジェスチャーの内容一覧、変更、変更後の内容確認はできるようになっています。
TalkBackの設定画面を開いて、「操作」の中で設定できます。
 キーボードショートカットについては、TalkBackの設定画面を開いて、「キーボードショートカット操の中で設定できます。

TalkBack キーボード ショートカットを使う - Android Accessibility ヘルプ
https://support.google.com/accessibility/android/answer/6110948?hl=ja&ref_topic=3529932


■8-5-5 Android 6.0におけるTalkBackの音量調整

 Android 6.0の環境ではTalkBackの読み上げ音声を調整する時、音量ボタンの上げ下げでは変更されないことがあります。
その場合、画面に1本指をタッチしたまま、音量ボタンを押すことで調整できます。



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■8-6 Google Play Storeで有料アプリを購入するための支払い方法について


 Google Play Storeでアプリやコンテンツを購入する場合、Google Play ギフトカードを購入して、そのカードに記載されているコードを入力して利用することができます。
iTunesカードと同様に、家電量販店やコンビニエンスストアなどで販売されています。
 iTunesカードについては10パーセントのコード増量キャンペーンを実施しているチェーン店が多かったり、携帯電話会社からのiTunesコード購入においても割引キャンペーンなどが定期的に行われています。
対して、Google Play ギフトカードについては、類似のキャンペーンはほとんどない印象です。

ぐぐぷれカード割引販売速報 - 今やっているGoogle Play ギフトカードの割引・ポイント還元キャンペーンをお知らせします
http://gpc-check.com/

iTunes Card 割引販売速報
http://itc-check.com/



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■8-7 Androidの端末選びは難しい


 様々な会社がAndroid OSを搭載したスマートフォンやタブレットを販売しています。
将来的にAndroid OSは最新のものにアップデートできるのかどうか、画面サイズ、バッテリーの持ち時間、各種機能など、端末選びをする上で考えるべきことはたくさんあります。
 音声読み上げユーザーが確認しておくべきことは、
・Google Play Storeからアプリをダウンロードできるかどうか
・TalkBackがプリインストールされているかどうか
・日本語の音声エンジンがプリインストールされているかどうか
・2本指でのスワイプ・ジェスチャーが利用できるかどうか
・TalkBack特有のジェスチャーが利用できるかどうか

 できれば購入前に店頭や、メーカー窓口への問い合わせで確認しておくと安心でしょう。
 とりあえず、設定アプリを開いて、「ユーザー補助」、「TalkBackをオンにしてもらって操作を確認してみるのがよいです。
 日本語の音声で読み上げが始まらなければ、「テキスト読み上げ」、「Google音声エンジン」の中で、日本語データをダウンロードしてもらってください。



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■8-8 身近にあるAndroid端末たち


 スマートフォンやタブレットを動かしているOS、それがAndroidなわけですが、最近では海外の点字ディスプレイがAndroidを採用するようになってきました。

 また、Amazon社はFireタブレットを販売していますが、搭載されているFire OSはAndroidをベースにしていると言われています。Amazon社が開発したスクリーンリーダーのVoiceViewは、TalkBackの操作性に類似しています。2017年8月時点では日本語の音声エンジンがリリースされていません。

 ソニーの4KテレビBRAVIAにはAndroid TV OSを搭載したモデルがあり、TalkBack、あるいはソニーのスクリーンリーダー機能「音声読み上げ」をオンにすることで読み上げ操作ができるようになっています。

 それらの端末はAndroidのTalkBack機能による音声読み上げ操作や設定メニューについての知識を持っておくことで、比較的受け入れやすくなると思われます。

(コラム) よくしゃべるソニーのテレビ『BRAVIA』、Android TV 7.0 アクセシビリティ 音声読み上げ機能のおかげです!! : Voice of i -- iPhoneやiPadを音声読み上げで使ってみれば
http://voicei.seesaa.net/article/450986184.html



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■8-9 クリエートシステム開発株式会社の取り組み


 日本語の音声読み上げエンジンのドキュメントトーカをリリースしているクリエートシステム株式会社ですが、先にも紹介したようにキーボードアプリもリリースしています。現時点では、日本語環境で日本語の文字入力や読み上げを安心して行うにはドキュメントトーカ関連のアプリをインストールしておくことが必須となっています。
 その他にも徒歩ナビゲーションをアシストしてくれるアプリ、画像認識を利用したアプリ、NFCタグを読み書きするためのアプリなどをリリースしています。
 2017年4月からベータ版として提供されているのが、画面の文字情報を点字ディスプレイに出力するためのアプリ「DTalker Brailleback」です。日本語の文章を分かち書きした点字で表示してくれるので、今後は点字で読み書きしている人たちには注目されるアプリとなるでしょう。

クリエートシステム開発株式会社がリリースしているドキュメントトーカ関連のAndroidアプリのページ -- ベータ版も含まれています
http://www.createsystem.co.jp/DownloadFiles/AndroidSDK/DTalkerTtsAndroid.html

 クリエートシステム株式会社では、WindowsやMac向けの音声合成エンジンを発売しています。
 2000年代前半にはWindows CE向けにDTalker Mobile Ver.2.0を発売し、2006年にはWindows Mobile 5.0向けにDTalker Mobile Ver.3.0を発売していました。それらのソフトはPDA、電子手帳と呼ばれていた携帯型の端末を音声読み上げさせて使うためのソフトで、今のスマートフォンの先駆けとも言える存在でした。

 そのような歴史をもつ会社ですが、これからも日本語のAndroid環境において、音声読み上げ関連には大きな役割を果たしてくれることでしょう。


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2016年12月11日

コンテンツの紹介 -- サイトワールド2016に出かけた気分にさせてくれる「AccSellポッドキャスト」

毎年11月に東京で開催されている「視覚障害者向け総合イベントサイトワールド」ですが、こちらに出かけた気分にさせてくれるPodcastの紹介です。

視覚障害者向け総合イベントサイトワールド
http://www.sight-world.com/

> サイトワールドは、最先端の技術・機器、日常用品、および、
> ユニバーサルデザイン(UD)製品等の展示会、講演会、学会発表、
> フォーラム、体験会等が催される、世界でも例を見ない視覚障害者のための
> 総合イベントです。来場者一人ひとりが主役です。

このPodcastでは、今回の出展ブースを周り、最新の便利グッズや最先端の技術情報をインタビュー形式で紹介してくれています。

アクセシビリティーの情報サイト AccSell
http://accsell.net/
と、現在設立準備中の
日本視覚障害者ICTネットワーク (JBICT.net)
https://jbict.net/
の共同制作だそうです。

まだまだ配信途中ですが合計で21タイトルが聞けるようです。
こちらでその一覧を確認することができます。

号外: サイトワールド2016特集 -- インデックス|ポッドキャスト|AccSell
http://accsell.net/podcast/sw2016-index.html

ウェブページにアクセスして聞くこともてぎますが、iOSの場合であればPodcastアプリを利用して番組登録しておくと便利です。


また、Windowsパソコンで高知システム開発のMyNewsUユーザであれば、そちらからも聞くことができます
メインメニューから
「目次」、
福祉」、
アクセル ポッドキャスト」
と進みます。

サイトワールドの魅力は、他の展示会では出てこないような最新の商品や技術が紹介されることです。

インタビューを聞くだけで最新のテクノロジー事情や便利グッズ情報を入手できる番組となっています。



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