2015年08月11日

オーディオブックが聞き放題のサービス「Audible」はiOSにも登場間近か

オーディオブックが聞き放題のサービス「Audible」はiOSにも登場間近か

耳で読む本、それがオーディオブックです。
プロの役者やナレーター、それに声優が本を朗読しています。
書店や専門のオンラインショップ、iTunes Storeで購入することができます。

 
Audible.comはアメリカで1995年に創業したサービスで、
アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、オーストラリアで利用できるようになっています。
日本に住む人にとっては、外国語学習の教材代わりとしてAudibleはよく知られていました。

 
2015年7月14日にようやく日本でもサービスが始まりました。
Audible(オーディブル)- アプリで本を聴こう。無料でスタート。
https://www.audible.co.jp/

日本でのAudibleサービスの特徴は、
・月額1500円の聞き放題プラン
・使用できる端末はAndroidとiOS
・本のタイトルは文芸作品やビジネス書など、日本語が中心
・一ヶ月間は無料で試すことができる。

 
アメリカでは聞き放題のプランは存在しません。
マンスリープランとアニュアルプランは有料の本のタイトルを一定数ダウンロードできるようになっていたり、
また、単品での購入もできるようになっています。

購入したオーディオブックのデータはWindows、Mac、iOS、Androidで試聴できます。
その他にも市販のMP3プレーヤーや、デイジー図書の再生プレーヤーであるプレクストーク、ブックセンス、Victor Reader Streamに転送することでも再生できるようになっています。
 
日本でのコンテンツは購入する訳ではないので、
・契約していないと聴けない
・市販のMP3プレーヤーやデイジープレーヤーに転送できない
という制限があります。

ただし、契約している期間であれば何冊でも聞き放題できるというのはかなりお得な印象です。
継続して契約しなくても、たとえば年に読書月間を2ヶ月設定すると考えて集中して本を楽しめば、年に3000円の支払いとなります。
 
iOSには「朗読少女」という人気のアプリがありますが、
OTOBANK Inc.「朗読少女 〜 Story Time Girl 〜」
https://appsto.re/jp/kdOUw.i
ここで販売されているタイトルもAudibleでは聴けるようです。
(すべてのタイトルがAudibleで利用可能かどうかは不明です)
 
たとえば朗読少女のアプリの中で「時をかける少女」という作品は、4分冊になって販売されています。一冊480円です。
4冊をセットにした割引価格も設定されているようですが、それでも1500円はオーバーしています。

使用できるデバイスはAndroidとiOSだけというのは少し引っかかりますが、今の時代ではそれを気にする人たちは少ないだろうという判断なのでしょう。
現時点ではAndroid向けのアプリだけがリリースされています。

iOSには
Audible, Inc.「Audibleのオーディオブック」
https://appsto.re/jp/hSAOw.i
というアプリがリリースされていますが、これはまだ海外のAudibleサービスを利用するためのもので、日本のサービスには対応していません。
こちらはボイスオーバー環境でもストレスなく操作できるアプリになっています。



■1 サービスに申し込む


Audibleはアマゾンの傘下になるので、アマゾンのウェブページで申し込みの手続きができます。
登録されているコンテンツの内容も確認できます。
Amazon.co.jp: Audible(オーディブル)|オーディオブック
http://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=3479195051

アマゾンのアカウントでサインインし、登録しているクレジットカードでの支払いを許可すれば、まずは一ヶ月間は無料でサービスを利用できます。

iOSアプリはまだリリースされていないので、iPhoneなどでサービスを利用するにはそのアプリが登場してから申し込むことになります。



■2 Android向けアプリを使ってみての感想


Android向けにリリースされているアプリはTalkBackの音声読み上げ環境でも操作しやすい設計になっています。

最初にアマゾンのアカウント情報を入力すれば、申し込みを完了したAudibleの聞き放題サービスを利用することができます。

ただし、筆者が使用したXperia Z3 Compact(Android OS 4.4)では、アマゾンの会員入力画面においてソフトウェアキーボードが表示されませんでした。
Bluetoothキーボードからの文字入力で対応しました。

ストアーから読みたい本のタイトルを探し、ライブラリーに追加、それからダウンロードすると、端末内の自分のライブラリーに保存されます。

再生速度の調整も0.5倍速から3倍速まで、TalkBack音声読み上げで操作できました。
ブックマーク機能も利用できるので、好きな箇所にしおりをはさむことができます。



■3 今後への期待


日本でのオーディオブックの認知度はアメリカに比べると低いのではないでしょうか。
ただそれは、これまでその存在があまり知られてこなかったり、その便利さを体感する機会がなかったことが大きな理由なのかもしれません。

日本では通勤や通学で電車に乗る時間が長いですし、最近ブームのランニングで音楽を聴く人たちが増えています。
これからは音楽の代わりにビジネス書や小説を聴いて、貴重な時間で読書しようという人たちが増えてもおかしくない環境だと思われます。

日本のAudibleのコンテンツはアメリカのそれに比べると少ないかもしれませんが、普段読まないジャンルの作品や、すでに読んだ本をプロの読み手の声で楽しむというのは、新しい読書の形になり得るでしょう。

アメリカでは著者自身が朗読しているタイトルも登録されているので、その本の著者とふれあう感覚をあたえてくれることもあります。
日本で登録されているコンテンツの中には落語が含まれているので、それもまたおもしろい特徴です。

 
視覚障害者向けには昔から音訳された図書が制作され利用されています。

現在ではインターネット上の
サピエ
https://www.sapie.or.jp/
図書館が大きな役割を果たしてくれています。

音訳では読み手の感情を出さないように工夫されていると聴きますが、Audibleの朗読ではナレーターである役者やプロの読み手が感情豊かに表現しています。

どちらが聞きやすいかというのは人の好みによりますが、好きな作品であれば音訳と朗読で聞き比べるというのは新しい楽しみ方になるかもしれません。

童話のコンテンツも用意されているので、たとえば同じ作品をKindleで購入して子供には絵の入ったKindle画面を見てもらう。
そして、朗読を聞いてもらうという使い方も考えられます。
読むのが苦手な人の場合はKindleの画面で絵や写真を楽しみ、内容は耳で聞くというのは効率的な読書のスタイルになるかもしれません。

これまでまったくオーディオブックに縁のなかった人たちはもちろんのこと、普段から音訳図書を利用している人にとっても、聞き放題のオーディオブックサービスAudibleは新鮮な風を吹き込んでくれることでしょう。



■4 関連情報


小説やラノベの朗読が月1,500円で聴き放題、「Audible」日本上陸。Amazon傘下 - AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20150714_711525.html

【山口真弘の電子書籍タッチアンドトライ】国内サービスインしたオーディオブックサービス「Audible」を試す 〜Amazon関連会社による提供。現状ではKindleと連携せず - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ebook/20150723_713016.html

オーディオブックの定額聴き放題サービス「Audible」が日本上陸 月額1500円 - ITmedia eBook USER
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1507/14/news074.html

ASCII.jp:オーディオブックが月額1500円で聴き放題、「Audible」が日本上陸
http://ascii.jp/elem/000/001/028/1028871/

オーディオブック大手のAudible社、日本でのサービスを開始 オトバンクもAudibleへの作品提供を始める | カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/node/28927


posted by @voice_of_i at 23:09| Comment(0) | 電子書籍関連のアプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: