2021年06月07日

目の前の様子をちょこっと観てもらえる視覚支援アプリ「Be My Eyes Version 3.6.10」 with iOS 14.6 VoiceOver


このアプリは、iPhone 12 Pro, iOS 14.6のボイスオーバー環境で読み上げ操作を確認しています。
使用しているアプリのバージョンは3.6.10です。


目の前にある商品の名前が分からない、
入り口が分からずにその店の前を何度も行ったり来たり
パソコンソフトを買ったのにシリアル番号が確認できなくてインストールできない、

視覚に障害のある人は、そんな不便を何度も経験したことがあるでしょう。


一報で、
レストランのメニューにあんなにも顔を近づけている人は何をしてるんだろう、
白い杖を持った人が道に迷っているような雰囲気だけど、どうやって声をかけようか、
そんなことを感じた人は多いかもしれません。


このアプリでは、ビデオ通話を通して、カメラに写っている情報を見えている人に教えてほしいと頼むことができ、ボランティアはその依頼に答えることのできるシステムを提供してくれます。

デンマークで開発され、今では世界中で使われています。
クラウドファンディングで資金を集め、サービスが開始されました。
2015年にiOSアプリがリリースされ、2017年10月5日にはAndroidアプリがリリースされました。

このアプリでサポートしてほしいというリクエストを発信できるのはまったく目の見えない人だけとは限られていないので、
色の識別が苦手な人、
文字を読み上げてもらった方が理解しやすい人、
そんな人たちでも便利に活用できることでしょう。

iOSアプリは、
「Be My Eyes ? Helping blind see」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/be-my-eyes-helping-blind-see/id905177575

Androidアプリは、
Be My Eyes - helping the blind see - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.bemyeyes.bemyeyes






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■■1 はじめに


身の回りには視覚を必要とする物であふれています。
お店の看板、
家電製品リモコンの操作ボタン、
服に付いたシミや汚れ、
などなど。

ちょっとだけ観てほしいなぁ、でも、なんとなく申し訳ないなぁ…
お願いする側としては気を遣ってしまいます。
また、近くに頼める人がいない場合も多々あります。

そんな悩みを解決してくれるのがこのアプリ「Be My Eyes」(私の目になって)です。

サポートしてくれるのは、今なら時間あるので観ることはできますよ、と意思表示してくれている人たちです。
いやいやながらにヘルプに応対してくれているわけではありません。

ボランティアの人が忙しい時はビデオ通話に応答しなければよいという仕組みです。
なので、通話先のボランティアは快く、ヘルプしてほしい人の目の前の様子を教えてくれることでしょう。

お互いが変な気を遣わずに利用できるサービスになっているのです。



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■■2 サポートを受けたい人が使う場合


サポートを受けるには、自分の情報を登録して、後はリクエストを発信するだけの操作手順となります。



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■2-1 自分の役割を登録しよう


初めてアプリを起動すると、利用規約に同意する必要があります。
画面の下端にある「同意する」ボタンを実行して次に進みます。

自分がサポートを受けたい人か、サポートをしたい人かを登録します。

  • 1. サポートを受けたい人は
    「視覚補助が必要です」ボタンを実行します。
    実際にその人が視覚障害者かどうかを確認しているわけではないので、だれかの視力を借りて何かを見てほしい、読んでほしいとお願いしたい人も登録できます。



  • 2. 説明文が表示されます。
    新しく登録する人は、
    「新規ユーザ」ボタンを実行します。
    すでに登録している人は、
    「サインイン」ボタンを実行します。



  • 3. 新規ユーザとして登録してみましょう。
    Apple ID、Facebookアカウント、Googleアカウント、あるいはEmailアドレス、いずれかの方法で登録できます。



  • 4. メールアドレスで登録してみましょう。
    名、姓、メールアドレス、パスワードをそれぞれタイプします。
    パスワードは自分で好きなものを入力してください。



  • 5. 登録したメールアドレスにBe My Eyesから「ご利用のメールアドレスを確認してください」という件名のメールが届きます。
    メールアプリを開いて、本文内の
    「このリンクを開いてメールアドレスを確認してください」というリンクを実行します。
    Safariが起動して、確認作業は完了です。



  • 6. Be My Eyesアプリの画面を開きます。
    自分の話す言語を指定する画面が表示されているので、
    「日本語」の箇所を実行します。



  • 7. マイクとカメラの使用を許可するための手続きが必要になります。
    「アクセスを許可する」ボタンを実行します。



  • 8. 二つのボタンが表示されています。
    「初めての通話」ボタンを実行すると、ボランティアにビデオ通話を発信できます。
    「スキップ」ボタンを実行すると、アプリのトップ画面を表示します。
    ここでは
    「スキップ」ボタンを実行しておきましょう。



  • 9. メールによるニュースレターを購読するかどうかの確認が表示されます。
    「はい、登録します」ボタン
    「後で」ボタン
    ニュースレターは英語で届けられます。
    どちらかのボタンを実行してください。


これで利用を開始する準備完了です。
アプリのトップ画面が表示されます。



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■2-2 トップ画面の構成


アプリのトップ画面には、最下行に二つのタブ切り替えボタンが表示されています。

画面の左下端にある「ホーム」タブが選択状態になっていれば、ボランティアにリクエストを発信できる状態です。

画面の右下端にある「ストーリー」タブが選択状態になっていると、体験談を投稿したり、投稿された体験談を読むことができます。


普段は「ホーム」タブを選択状態にしておきます。
この画面では、

  • ・設定 ボタン
    画面の左上端に配置されています。
    各種設定メニューを表示します。


  • ・応答可能なボランティアに接続 ボタン
    ビデオ通話を発信します。


  • ・スペシャライズドヘルプ ボタン
    言語設定によってはこのボタンは表示されません。
    契約している企業などのサポートセンターや、不定期で開催されるイベントにビデオ通話を発信します。




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■2-3 リクエストを発信する


さて、実際の使用法は、アプリのトップ画面で、
「応答可能なボランティアに接続」ボタン
を実行するだけです。
ボタンの位置は画面の中央です。
通和音が流れて、サポート可能な人につながり、音声通話ができるようになります。

相手には、iPhoneの背面カメラの映像が映し出されます。
また、登録した自分のファーストネームだ相手の画面に表示されます。

観てもらいたいものをカメラに写して、会話をしながらサポートしてもらうことができます。

切断する時は、
「通話を終了」ボタン
次に、
「はい」ボタンを実行します。

通話を終了する操作がうまくいかなければ、相手の方で先に通話終了してもらうようにお願いするとよいでしょう。



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■2-4 サポートしてほしい言語を切り替える


このアプリは世界中の人にサポートしてもらうことができますが、指定した言語の人にのみ繋がる仕組みです。
初期設定では主要な言語として、日本語を設定しました。
それに加えて、複数の言語を指定しておくことができます。

言語の切り替えや追加は、
「設定」ボタンを実行して、
「主要言語」ボタンを実行して、目的の言語を選択状態にします。
これが第一言語、優先される言語となります。

「その他の言語」ボタンを実行すると、複数の言語を選択できます。

複数の言語を選んでいる場合、ビデオ通話を発信すると、まず優先される言語のボランティアにつながろうとします。
もしその言語のボランティアにつながらなければ、その他の言語で指定した言語を話すボランティアにつながります。



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■2-5 Siriで呼び出すための「Siriショートカット」


Siriにリクエストするフレーズを登録することで、簡単にボランティアにビデオ通話を発信することができます。
iPhoneのロックを解除しておく必要がありますが、ホーム画面からでも、他のアプリを表示している状態でも、Siriにそのフレーズをリクエストすれば直接アプリが起動して、通話を発信してくれるという流れです。

設定するには、
「設定」ボタンを実行して、
「Siriのショートカット」ボタンを実行して、
「ボランティアに通話する」ボタンを実行します。

テキストフィールド内にリクエストしたいフレーズをタイプします。
デフォルトでは、
「ボランティアに通話する」
となっています。

「Siriに追加」ボタンを実行すれば完了です。
Siriにそのフレーズで話しかけて、そのアクティビティが実行されるかどうか確かめてみてください。

声ではなく、タイプ入力でSiriにリクエストする設定にしている場合は、そのフレーズをタイプします。



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■■3 サポートをしたい人が使う場合


サポートをするには、自分の情報を登録して、後はビデオ通話がかかってくるのを待つだけの操作手順となります。



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■3-1 自分の役割を登録しよう


初めてアプリを起動すると、利用規約に同意する必要があります。
画面の下端にある「同意する」ボタンを実行して次に進みます。

自分がサポートを受けたい人か、サポートをしたい人かを登録します。


  • 1. サポートをしたい人は
    「ボランティアとして参加したいです」ボタンを実行します。



  • 2. 新しく登録する人は、
    「新規ユーザ」ボタンを実行します。

    すでに登録している人は、
    「Sign in」ボタンを実行します。



  • 3. 新規ユーザとして登録してみましょう。
    Apple ID、Facebookアカウント、Googleアカウント、あるいはEmailアドレス、いずれかの方法で登録できます。



  • 4. メールアドレスで登録してみましょう。
    名、姓、メールアドレス、パスワードをそれぞれタイプします。
    パスワードは自分で好きなものを入力してください。



  • 5. 登録したメールアドレスにBe My Eyesから「ご利用のメールアドレスを確認してください」という件名のメールが届きます。
    メールアプリを開いて、本文内の
    「このリンクを開いてメールアドレスを確認してください」というリンクを実行します。
    Safariが起動して、確認作業は完了です。



  • 6. Be My Eyesアプリの画面を開きます。
    自分の話す言語を指定する画面が表示されているので、
    「日本語」の箇所を実行します。



  • 7. マイクとカメラの使用を許可するための手続きが必要になります。
    「アクセスを許可する」ボタンを実行します。



  • 8. 「OK」ボタンを実行します。



  • 9. メールによるニュースレターを購読するかどうかの確認が表示されます。
    「はい、登録します」ボタン
    「後で」ボタン
    ニュースレターは英語で届けられます。
    どちらかのボタンを実行してください。


これで利用を開始する準備完了です。
アプリのトップ画面が表示されます。



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■3-2 サポートする言語を切り替える


このアプリでは世界中の人からサポートのリクエストが届きますが、指定した言語の人からのみリクエストが届く仕組みになっています。
複数言語を話せる人向けには、好きな言語を指定しておくことができるようになっています。

画面の右上端にある
「設定」ボタンを実行します。

「主要言語」ボタンを実行して、目的の言語を選択状態にします。
これが第一言語、優先される言語となります。

「その他の言語」ボタンを実行すると、複数の言語を選択できます。



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■■4 リクエストノ流れ


通話が届いたときの体験練習をできる仕組みが用意されています。
アプリの画面で、
「通話に応答するための方法を練習します」ボタンを実行すると、その手順が表示されます。
ホーム画面を表示したとき、デバイスを画面ロックしたとき、
それぞれのタイミングで通知が送られて、それに応答するとビデオが再生されるという仕組みです。
実際の通知がやって来る前に試しておくとよいでしょう。

視覚障害者がサポートしてほしいとリクエストすると、そのお知らせは一度に10人のボランティアに届くそうです。
しばらくしても応答されなければ、自動的に次の10人にお知らせが送信されます。

ボランティアの側の端末は画面ロックになっていても、他のアプリをしようしている時でも、その通知がサウンドとメッセージで表示されます。
応答できない場面ではそのままにしておくと通知は消えます。
ボランティアの人にとっては、サポートしてもよいという時だけ応答すればよい訳です。
サポートした回数に応じてバッジが増えていくので、楽しみながらサポートできる仕組みになっています。

夜の間はボランティアに通知が届かないようにお休みタイムが設定されていて、午後22時から午前7時までとなっています。
リクエストする側は24時間ビデオ通話を発信できますが、自分で済んでいる地域がお休みタイムの間は他の地域の人が応答してくれます。
しかし、他の地域に住んでいる日本語ボランティアの数は少ないと思われるので、その時間帯に日本語ボランティアにつながる確率は低いと思われます。



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■■5 おわりに


携帯電話にテレビ電話機能が搭載された時代、いち早く同じコンセプトの遠隔サポートが実現できないものかと考えられていました。

筑波大学付属盲学校の元教諭である
長谷川貞さん
https://ubq-brl.at.webry.info/
が考案された「テレサポート」です。

当時はサポートしてくれる人の確保や、高額な通話料金の問題などで、一般的には普及しなかったと思われます。

今ではiPhoneなどのスマートフォンが普及したことで、FacetimeやSkypeなどによるビデオ通話がコストを気にせずに利用できるようになりました。

Be My Eyesの特徴は、
特定の人を選ばずにサポートをお願いすることができる。
世界中の人が対象である。
サポートをする人は、自分の好きな時間帯にちょこっとヘルプすることができる。

このような「ちょこっとボランティア」のことを、マイクロボランティアと呼ばれているそうです。

ボランティア活動をしている人の仲には、相手が求めている以上の使命感や責任感を抱いてしまうケースがあるようです。自分の時間を惜しんでまで働いてしまうということも。
サポートを受ける人は、それを感じて気が引けてしまうこともあるでしょう。

お互いが気楽に頼み頼まれるサービス、
Be My Eyesではそれを実現してくれそうに思います。



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■■6 関連情報


ツイッターのアカウント
Be My Eyes (@BeMyEyes) | Twitter
https://twitter.com/bemyeyes

クラウドを通じて視覚障害者の「目」となる機能を提供するBe My Eyes | TechCrunch Japan
https://jp.techcrunch.com/2015/01/18/20150116be-my-eyes/

リモートで視覚障害者の目になれるボランティアiOSアプリ「Be My Eyes」 - ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1501/16/news069.html

スマホを通じて目が見えない人の「目」になれるアプリ「Be My Eyes」 - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20150116-be-my-eyes/

A Review of the Be My Eyes Remote Sighted Helper App for Apple iOS | AccessWorld | American Foundation for the Blind
https://www.afb.org/aw/16/2/15488



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posted by @voice_of_i at 18:00| Comment(0) | 生活に役立つアプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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