2024年11月06日

Seeing AIアプリ関連の話 - MP4動画を説明しながら再生してくれるようになりました with iOS VoiceOver

世の中では副音声付のテレビドラマの数が着々と増えていますね。
画面の見えない人にもわかるように風景や表情などを描写してくれる音声解説はありがたい存在です。
ただ、興味のあるドラマに限って音声解説がないんかい!と思っていた数年前、
今では日曜劇場のような世間で話題になる時間帯にもナレーターの人が副音声で説明してくれるようになりました。

さて、音声解説、オーディオディスクリプションを作成するのは手間と時間がかかることでしょう。
AIの力でなんとかならないか…
Seeing AIアプリの新機能ではそれを体験できるんです。
iOS版でもAndroid版でも確認できました。

現時点では1日10ファイルという制限がありますが、
MP4ファイルをアップロードすることで、その動画の音声に加えて説明文を読み上げてくれます。
説明文は画面に表示されるので、点字による表示もできますね。


■操作方法


MP4動画を任意のアプリで開き、
共有メニューからSeeing AIアプリを指定するだけです。

写真を解析するのと違って動画の結果が返ってくるのには時間がかかってしまいます。
動画の長さによっても異なります。
とりあえず何もせずに待っていると自動的に動画の再生が始まります。
そして、一定の時間ごとにスクリーンリーダーが説明文を読み上げてくれるのです。
説明文の読み上げ中は動画は一時停止し、説明文の読み上げが終わると動画の再生が始まります。
この繰り返しで動画の最後まで視聴できるようになっています。

手動で再生を止めたい場合には画面上の再生/停止ボタンを実行する必要があります。
2本指ダブルタップのジェスチャでは停止しません。

手持ちの動画に音声解説を付けて再生させてみると、新しい発見がありそうですよ!


■関連情報




https://note.com/viexp/n/n3f59f3d8e9fe

posted by @voice_of_i at 22:09| Comment(0) | 生活に役立つアプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Seeing AIアプリ関連の話 - PDFファイルの文字認識ができるようになりました with iOS VoiceOver

他のアプリ、たとえばEnvision AIではすでにPDFをインポートして文字認識できています。

Seeing AIアプリでもようやくPDFファイルをインポートして認識できるようになりました。

操作方法としては、
PDFファイルを任意のアプリで開き、
共有メニューからSeeing AIアプリを指定するだけです。

実はアプリの言語設定を英語にしておけば「Ask Seeing AI」というボタンが表示されます。生成AIに対話形式で質問できるようになっているんです。
残念ながら日本語設定だとそのボタンは表示されません。

12月の障害者週刊にでも
日本語環境で利用できるようになってほしいですね。

posted by @voice_of_i at 22:01| Comment(0) | 生活に役立つアプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月29日

ベータテスターを募集しているAndroid向けのPodcastアプリ「おとばこ」 with Android TalkBack

「らくらじ」アプリの開発者がPodcastの検索・再生アプリを開発されているようです。
Android向けにベータ版がリリースされています。

再生ボタンなど、いくつかのボタンにはテキストラベルが付けられてませんが、TalkBack環境で操作できます。
再生速度の調整ができるのかどうかは確認できていません。

開発中ということなので、フィードバックするとTalkBackユーザの声が反映されやすいかもしれません。

「おとばこ」(オープンベータ版) 公開のお知らせ
https://dogaradi.com/2024/09/26/info-otobaco-0-9-5-2024-09-26/


posted by @voice_of_i at 20:33| Comment(0) | Android関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス生まれの物体・テキスト発見アプリ「OOrion」 with iOS VoiceOver

iPhone 15 Pro, iOS 17.7のVoiceOver環境で読み上げ操作を確認しています。
使用しているアプリのバージョンは6.0.0です。

「OOrion」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/oorion/id1567957213

フランスで開発されているアプリです。
ユーザ自身が物体の画像を登録して自分の持ち物を探すことができます。
また、テキスト検出ではキーワードを入力しておくことで、特定のテキストが見つかったときにお知らせしてくれる機能もあります。

カメラを利用して物体認識やテキスト検出できるアプリは他にもリリースされています。
開発チームでは屋内ナビゲーションの目的でも利用できるように、施設オーナーからの注文を受けて画像ライブラリを構築し、収益化する予定だそうです。

このアプリは日本語で表示されます。
ただし、日本語のテキストはまだ現時点では認識してくれません。
また、機械翻訳だろうと思われますが、「Close 閉じる」ボタンは「近い」と間違えて訳されています。
他にも変に訳されている箇所が存在します。





__________目次の先頭へもどる__________

■1 インストール後の準備


1. 「受け入れる」ボタンを実行します。
案内文が表示されます。

2. 画面をスクロールして最終ページを表示します。
案内メールを希望するためのテキストフィールドが表示されます。
後で手続きできるので、ここでは「閉じる」ボタンを実行します。
機械翻訳のために「Close 閉じる」ボタンは「近い」と訳されています。

3. 「地理位置情報を承認する」ボタンと「プッシュ通知を承認する」ボタンが表示されます。ここでは、それぞれを許可しておくことにします。
「閉じる」ボタンを実行します。
ここでも機械翻訳により「Close 閉じる」ボタンは「近い」と訳されています。



__________目次の先頭へもどる__________

■2 トップ画面のレイアウト


ボタン類は縦に並んで表示されています。

オブジェクトを検索します
物のリストの中から探したい物を指定します。
背面カメラで見まわして探します。
見つかるとビープ音とチャイムで表現されます。

テキストを検索します
探したいテキストを入力します。
背面カメラで見まわして探します。
そのテキストを含んだ物が見つかるとビープ音とチャイムで表現してくれます。
現時点では日本語には対応していません。

近くのオブジェクト
背面カメラで見まわすと、登録されている物の名前を読み上げます。

近くのテキスト
背面カメラで見まわすと、認識されたテキストが読み上げられます。

個人的なオブジェクト
ユーザが登録した物の一覧が表示されます。
また、新しく追加登録できます。

設定
各種設定メニュー



__________目次の先頭へもどる__________

■3 個人的なオブジェクトを追加登録する


自分の持ち物の画像を登録しておけば、オブジェクト、物を探す機能で見つけ出すことができます。
「」近くのオブジェクト」では登録されているすべての物の名前を読み上げますが、ここで登録した自分の持ち物を対象になります。

1. トップ画面で個人的なオブジェクト」ボタンを実行します。

2. 「新しいオブジェクトをスキャンする」ボタンを実行します。
案内文が表示されるので、最後のページまでスクロールします。
「近い」ボタン、つまり「閉じる」ボタンを実行します。

3. 「キャプチャを開始します」ボタンを実行します。

4. 登録したい物に背面カメラを向けます。
チャイム音が聞えればカメラの中心に物があることを表現します。
ビープ音が聞こえていればカメラの視野に入っています。
カメラを動かしながら角度を変えた画像をキャプチャします。

5. キャプチャを一時停止するには、
「キャプチャを一時停止します」ボタンを実行します。
再開するには、
「「履歴書のキャプチャ」ボタンを実行します。

6. 終了するには、
「キャプチャを完了します」ボタンを実行します。

7. 物の名前は「私のオブジェクト」のテキストフィールドに文字入力します。

8. 「高度な設定」の箇所を実行すると、物のサイズを入力する箇所が二つ表示されます。
おおよその数値は入力されていますが、編集編集することもできます。

9. 保存する前に無事に登録できているかどうかを確認できます。
「キャプチャされたオブジェクトをテストします」ボタンを実行します。

10. 保存するには、
「オブジェクトを保存します」ボタンを実行してください。
「やめる」ボタンを実行して完了します。


__________目次の先頭へもどる__________

■4 関連情報


開発チームの人へのインタビューが公開されています。
Tagging Objects and Spaces with the OOrion app 作成者:Carrie on Accessibility (Epic Ally)
https://podcasters.spotify.com/pod/show/carrieonaccessibility/episodes/Tagging-Objects-and-Spaces-with-the-OOrion-app-e2or5e0


__________目次の先頭へもどる__________

posted by @voice_of_i at 13:54| Comment(0) | あると便利なアプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月22日

iOS VoiceOverのジェスチャ一覧表を更新しました

日本ライトハウスの情報機器関連資料のページでデータを公開していただいておりますがiPhoneジェスチャー一覧(エクセル版) 2024年9月更新
がダウンロードできるようになりました。


追加されたジェスチャは、点字画面入力です。
これまでローター操作で呼び出していた機能でしたが、すぐにジェスチャで呼び出せるようになったことでかなり便利さを実感している人たちは多いことでしょう。

一方でiPadOSから削除されたジェスチャは点字画面入力です。
iPadOS 17までは5本指のダブルタップで点字画面入力を呼び出すことができていました。
今回のiPadOS 18ではそのジェスチャは消えました。
iOSの点字画面入力と共通化されたということですね。


ところで、Appleはたまに機能の名前を変更してきます。
iOS 18では「検出モード」だったのが「ライブ認識」に変わっています。

しかし、間違った表記がそのままになっているものもありますね。
項目にラベルを付けるジェスチャは、
「2本指でシングルタップしたあと抑えたままにする」
となったままです。
実際は「2本指でダブルタップしたあと抑えたままにする」が正解。

機能名を変更する前に間違えを修正してほしいものです。
フィードバックはしてるんですけどね…



情報機器関連資料 - 日本ライトハウス情報文化センター
https://www.lighthouse.or.jp/iccb/publications/index_publications/jyohokiki/

posted by @voice_of_i at 16:36| Comment(0) | 参考資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする